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中国にスフィンクス? エジプトが提訴

2014年05月29日

【新唐人2014年5月29日】近年、中国では西側の有名建造物を模倣した物が各地に建てられています。報道によると、河北省石家荘市では、エジプトの古代遺跡スフィンクスの模倣品の建造が進められていますが、エジプト政府は「文化遺産の侮辱だ」としてユネスコへの提訴を決めました。

 

先日、中国のネットユーザーが、「河北省石家荘市に、エジプトのスフィンクスとそっくりなものが現れた」と書き込みました。

 

中国メディアによると、長さ80メートル、高さ30メートルの鉄筋コンクリートで建てられたこの偽スフィンクスは、石家荘市の映画村のために去年2月から2年計画で建造が進められているそうです。エジプト側の許可なしに建てられた模倣品のため、エジプト文物部門が国際連合教育科学文化機関、ユネスコへの提訴を決めました。

 

中国の画家 追魂さん

「これは明らかな模倣品で、私はエジプトを支持します。権利侵害ですから、

模倣するのも、許可を得てからでしょう」

 

中国では世界各国の模倣建造物が各地で見られます。例えば、安徽省阜陽市にはホワイトハウスを模倣したトイレが建てられ、天津市にはイタリアの建築物を模倣した建物群があります。また、ピサの斜塔、シドニー・オペラハウスの模倣品などもあります。ある外国人記者はかつて「半日でパリとヴェネツィアを全部見て回りたい?中国にいるなら可能である」と冗談を飛ばしたことがあります。

 

中国の画家 追魂さん

「中共は文化人や文化を重視しないので、社会発展のために、模倣が必要となります。知的財産権を尊重しないので、中国の文化人は尊厳もありません。いつも文化人を抑圧し、知識人を抑圧するのだから、真の創造ができません」

 

ある評論は、中国当局は伝統文化や文化人を尊重しないばかりか、彼らに自由な空間も与えない為、多くの伝統文化が破壊され、これこそが各地に模倣品が氾濫する根本的な原因であると指摘しています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/05/27/atext1112211.html   (中国語)

(翻訳/坂本 ナレーター/佐藤 映像編集/)

 

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